iPadPro搭載LiDARセンサを利用した検証 vol30 「扉を挟んだ地点同士の距離測定の精度検証」
今回は、扉を挟んだ地点同士の距離測定を行なっていきます。つまり、「扉を閉めてカメラで見えない所を起点に距離測定をした際に精度は保たれるのか」ということです。
言葉で説明すると難しいので、早速動画をみてみましょう。
起点を設定後、扉を閉める。精度はOK
最初に点を設定した壁が、扉を閉めたことで完全にカメラに映らなくなりました。
しかし、それでも精度としては誤差1.5cm以内に収まっています。
※実寸 314.5cm
デジタル空間情報の一時保存
今回の実験でカメラに映らない所も、一度カメラに写ってさえいれば、位置がずれないことを検証しました。
動画からもわかる通り、ARでは一度認識した現実空間をデジタル空間に保存することで、仮にカメラに映らなくなっても、スマホやiPadの加速度センサーとジャイロセンサーを元に、現実空間での位置とデジタル空間での位置を常に同期させています。
そしてiPad搭載のLiDARセンサーでより正確に現実空間を認識することで、その効果を最大限発揮しています。
建築、不動産、家具、お化け屋敷や宝探しのようなアトラクション、音楽ライブ、スポーツ観戦、美術館。ARの正確性が向上することで活用できる場面はどんどん広がっていきそうです。